コラム
COLUMN

私立小学校の英語教育

  • 2021.05.09
  • 最近の英語教育事情
小学校の英語教育の全体像については、前回のコラムですでに取り上げましたが、私立小学校は、各校独自に英語教育に取り組んでいます。

私の子供2人は別々の私立小学校に行きましたが、それぞれの学校で1年生から週に数時間、英語の授業がありました。

長男の小学校では、低学年ではゲームやカードを中心に、外国人のALTと日本人ベテラン英語講師のペアティーチングで丁寧に授業が行われていました。高学年になると、テキストを使って、現在形・現在進行形・比較級・最大級・過去形・未来形など、英検5級~4級レベルの内容を行っていました。

また、高学年では、留学生や保護者のボランティアが集まり、実践的な会話を行うイベントも定期的に行われていました。

私もそのボランティアに6年間参加しましたが、生徒のレベルは毎年向上していき、最後の6年生(長男の学年)の生徒の大半は、日常的な会話力があり、簡単な受け答えはできるようになっていたので、学校の取り組みの成果を実感しました。

次男の小学校では、日本人ベテラン英語講師が中心になり、歌・ゲーム・CD・テキストを使ったレッスンなど、様々な内容を楽しそうに行っていました。

前回のコラムで、小学校の英語教員不足に関する課題を挙げましたが、長く独自に英語教育を実践している私立小学校では、この「ベテラン日本人英語講師」の存在が大きいと思います。

次男の小学校の系列中学校においては、中学からの入学者の成績が高く、小学校からの生徒は勉強に苦労すると言われていますが(笑)、英語だけは内進者の方が高いそうです。これも小学校6年間の授業の積み重ねだと感謝しています。

L&Lにも、様々な私立小学校の生徒さんが通ってくださっていますが、話を聞くと、どの小学校でも1年生から英語の授業がしっかり行われているようです。

そして、多くの私立小学校では英検に力を入れています。

私たち親の時代では、英検は中学から受けるものでしたが、今は英検の低年齢化が進んでおり、5級の会場は幼児と小学生ばかりです。

この背景として、2020年度の大学入試で英語民間試験結果を導入予定だったことが大きいと考えています。結果的に2020年度の導入は見送られましたが、大学の推薦で英検の資格が優遇されたり、系列大学への進学に英検2級必須の高校があったり、ということで、私立中高一貫校では引き続き英検を重視する傾向にあります。

私立中高一貫校に入学する生徒は、小学3年生~4年生から受験勉強を開始するため、それまでに英検4級~3級を取得し、中学入学以降に良いスタートを切りたい、というのが英検の低年齢化につながっているのではないかと個人的に思っています。

L&Lでは小学生までに英検3級レベルの力を身に着けることを目標にしています。ただ、英検は単なる目安ですので、将来グローバル社会で役に立つ英語力・コミュニケーション力・表現力なども同時に身に着けていってほしいと考えています。 

私立小学校ではどんな英語教育が行われているか?

私立小学校の英語教育

2人の子供の体験談やL&Lの生徒さんの話などから、スクールオーナーが解説します。

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